今年の夏に海外旅行した際に、不覚にも財布を盗まれてしまいました。
幸い被害はそこまで大きくなかったのですが、そのときにしたこと・すべきだったことをまとめておきます。
失くした経緯
下記記事でも触れましたが、クロアチアの首都ザグレブを歩いていました。
で、治安がいいもので、安心しきって財布をリュックの手前のポケットに入れていたわけです。
この時点でアホかって話ですよね。
おまけに、市内Wi-Fiが充実していたもので、これは久しぶりにやるしかない!と意気込んでいました。
ポケモンGOを。
海外でポケモン捕まえてみたかったんですよね。
10分間くらいはポケモン探しに没頭していたでしょうか。
そろそろ飽きてきたのでまた普通に街を歩きはじめました。
それまでにも、ときどきリュックの後ろに手を回して財布を確認していたのですが、このとき例によって確認してみると・・・。
リュックの例のポケットのファスナーが空いている。
やられました。財布がない。
念のため断っておきますが、ポケモンが原因ではありません。
ポケモンは悪くない。私と犯人が悪い。
気づいてから行ったこと
状況の把握
不思議と焦りはせず、あーやっちゃった、みたいな感じでした。
というのも、リュックのメインポケットの一番深いところに入れていた財布は無事だったからです。
そっちの財布のほうにはまだ多くの現金が入っていたので、旅の残りの日程もやり過ごせそうです。
その場で、盗まれた財布に入っていたものを思い出します。
- 現金約6000円分のクーナ(現地通貨)
- クレジットカード
- 大学の学生証
- 翌日のバスチケット約1200円分
それ以外のユーロや日本円、免許証等はもう一つの財布に入れていたので無事です。
カードの停止
一番困るのは盗られたクレジットカードが悪用されることだったので、まず止めてもらいます。
落ち着いた場所で手続きをしたかったので、すぐにホステルに戻りました。
その途中で、とりあえず1万円を現地通貨に換金。
PCでホステルのWi-Fiにつなぎ、カード会社のサイトで紛失時用の電話番号を確認します。
そのままスマホで電話しても良いのですが、今回は Google ハングアウト というIP電話を使ってみました。
というのも、普通に電話すると国際電話扱いで高額になります。
参考までに、今回の場合クロアチアから日本の番号に電話することになるので、以下によるとおそらく1分あたり380円かかります。
国名・都市名・機種から調べる | サービス・機能 | NTTドコモ
一方ハングアウトだと、日本の固定電話向けには1分あたり3セント。
Google Voice: 通話料
といっても、ハングアウトは10ドル単位でしかチャージできないんですけどね。
今後も使うかもしれないので、とりあえず10ドル課金しました。
クレジットカードは手元にありませんが、Googleアカウントにカード情報を紐付けていたので問題なし。
さて、ホステルのWi-Fi経由でスマホのハングアウトでカード会社に電話。
経緯を話し、カードを止めてもらうようお願いしました。
ここで聞かれた内容が以下。
- 本人確認
- 最後に利用した時間帯
- 最後に利用した金額
本人確認で聞かれた内容は、たしか生年月日とか住所とか、引き落とし銀行の情報とか。カード番号は聞かれませんでした。
最後に利用した時間帯と金額は、盗まれたあとに悪用されていないかを確認するために聞かれました。
記憶を辿って、夕方カフェで使った約400円相当が最後だったかと思います。
といっても通話の相手は日本時間なので、日本時間でいつか、あるいは今から何時間前かを答える必要があります。
正確には今回の場合、電話の直前ハングアウトのために10ドル分使ったので、それも伝えました。
確認してもらったところ、悪用は現時点ではなさそうとのこと。良かった。
そこまで確認したらカードを停止してもらいました。
一旦停止したらそのカードは再び有効化することはできません。
同時に再発行も依頼。そのうち自宅に届くようです。
再発行費はカード会社によって異なるかと思いますが、今回は1080円しました。意外と高い。
どちらにせよ、予備のカードも手元にないため、この旅でもうクレジットカードは使えません。
また、確認はしてもらいましたが、それでも万が一の悪用があったときのための保険の関係で、現地の警察に紛失届を発行してもらうよう勧められました。
ちなみにこの時の通話時間は約10分。
普通に携帯回線使ってたら3800円もかかっていたことになります。恐ろしい。
ハングアウトを使ったので、わずか30セントですみました。
警察署へ
ホステルのフロントや街の人に道を聞きながら警察署へ行きました。
窓口へ行き、財布なくしたというと・・・。
名乗っていないのにもかかわらず、「○○(自分の名前)ですか?」と尋ねられ。
なんと財布が届けられていました。
パスポートを見せて本人確認。
当然、残念ながら現金は抜かれていましたが、幸い他のものはそのままでした。
学生証の再発行もせずに済んだし、翌日のバスチケットも残ってた。
クレジットカードも残ってたけど、すでに停止したので用済みです笑
これは予想ですが、犯人は現金にしか興味がなく、札だけ抜き取って残りは財布と一緒に捨て、それを誰か(あるいは警官)が拾って届けてくれたんだと思います。
紛失届けをもらうはずが、財布が普通に戻ってきてしまったため、すっかり忘れていました笑
紛失届はカード悪用があったときのためだったので、本来は貰うべきだったのかもしれません。
結局、直接的な被害額は現金約6000円相当と、クレカ再発行費1080円、ハングアウトチャージ1000円(これはチャージなので、通話料だけでみると30セント)のみ。
教訓
まずは事前対策。
財布は盗られないところに入れる
今回はリュックの手前のサブポケットに入れていたので、盗ってくださいって言っていたようなもの。 街を歩くときはリュックは前に担ぐか、あるいはもっと盗られにくい場所にいれるべきでした。
いままではそうしていましたが、今回は治安が良さそうなのですっかり油断。
いくら治安がいいからって、やっぱりスリはどこにでもいますね。
財布は複数持つ
これも海外旅行では基本かもしれません。
大元の財布は盗まれにくいところにいれておきます。
普段使い用の財布には、そこから少しずつ補充していくような使い方がいいかと。
財布を分けて持つことで、万が一片方取られても今回のように予備があります。リスク分散ですね。
財布に何が入っているか把握しておく
万が一盗られたときのために、財布に何が入っているかをある程度把握しておきましょう。
被害状況を把握することで冷静になり、次にどんな行動を取るべきか考える余裕ができます。
クレジットカードも複数もつ
クレジットカードは複数持つべきだなと痛感しました。
今回は悪用はなかったとはいえ、その後の旅程でカードが使えないのはやはり不便でした。
現金の残高を常に気にする必要があるし、なによりBooking.comが使えなくなったのは面倒だった(旅先で次の滞在地の宿を都度予約する、というスタイルだったので)。
もちろん、カードを複数持っていても同時にすべて取られては意味が無いので、それぞれの財布に分けて入れておきましょう。
以下は、失くしたあとのあとの事後対策。
すぐにカードを止める
失くした財布にクレジットカードが入っていた場合は、すぐに停止してもらいます。
現金よりもカードの悪用のほうが怖いです。
紛失時のカード会社の連絡先を確認しておきましょう。
カードを使った時間・金額を覚えておく
今回電話してわかりましたが、悪用されていないかを確認するため、最後に使った大体の時間や金額を尋ねられました。
冷静に思い出しましょう。
IP電話が使えると節約できる
これは必須ではありませんが、カード紛失時等に国際電話をかけるとなると高くつきます。
今回はハングアウトを利用することで、3800円かかりそうだったところを約30円に抑えることができました。
もちろんハングアウトでなくとも、Skypeや LINE Out とかお好きなIP電話を使えばいいかと(料金はそれぞれ異なります)。
まとめ
今回は少ない額の被害で済みましたが、現金が減ったこと・余計な時間を使ったことに変わりはありません。
備えあれば憂いなし。
安心して旅行を楽しむためには、しっかりと対策をしておきましょう。
とりあえず僕はクレジットカードをもう一枚持っておこうと思いました。
また万が一盗まれた、というときにも、冷静に行動できるとよいですね。